建売の耐震性よりもっと心配したほうが良い事

建売と聞くと、真っ先に心配になるのが耐震性ではないでしょうか。私なりの答えとしては、建物の耐震性は概ね大丈夫ですが、それ以上に心配したほうがよいことがあるというところです。

最も心配すべき2つの事

この二つは必ず確認してください。(必ずです)

  • 地盤
  • 水害が多い地形か

一つづつ見ていきましょう。

地盤

地震はどこで起こるか分かりませんが、そもそも地盤が悪ければ、建物の耐震性能が高くても、大きな災害につながる可能性が高いのです。

 建売に限らず地盤を調査した資料は事前にきちんと提示してもらい確認するようにしましょう。企業によっては地盤の状況をビッグデータとして持っているところもありますので、あらゆる手を尽くして確認しましょう。

水害が多い地形か

近年はゲリラ豪雨という言葉も一般的になっているように、短期間で多量の雨が引き起こす災害が生活を脅かす事も珍しくありません。一般論として、海面の方が高い地形や、過去に川が氾濫した場所は、また、水害が起こる可能性があります。大きい川が近い場所などは要注意です。こちらもビッグデータを用いて危険度を示す資料を持っている企業もあります。特に、危険がある場合は業者からこの資料を示したりはしませんので、必ず聞くようにしてください。

自然災害のうち地震と水災はいつ迫ってきても不思議ではありません。確かに建物の頑丈さは、これらから身を守る大きな要素ですが、それ以上に心配すべきは地盤と地形だということを忘れないでくださいね。

建売住宅の耐震性は?

とは言え、建物の耐震性は気になりますよね。法律の規定を見てみましょう。

震度6-7程度の地震でも倒壊、崩壊しないということを耐震の基準としています。

震度7の地震が起こった際に、建物が損傷したとしても、倒壊、崩壊はしない、つまり、最低限、命を守れる設計になっているということです。もちろん、欠陥住宅は論外ですが、1981年に改正された建築基準法をきちんと守っている限りは建売か注文かどの工法を採用しているかに関わらず上記の耐震性能は備えているということです。

私の自宅(もちろん建売)も何度か地震に遭いました。震度は4程度でした。後日気になったので、点検をしてもらいましたが、全くダメージはありませんでした。

構造の違いによる耐震性についてはこちらをご覧下さい。

結論として建売住宅の耐震性に多く求めるのは間違いですが、建売だから耐震性が低いという考えも間違いです。

建物自体の強さばかり求めても、地盤が弱ければ何の意味もありません。過去に地すべりを起こした地形ではないか、水害は起こっていないかなど、調べて総合的に判断するべきですね。

皆様が良い物件と出会われることをお祈り致します。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする