建売住宅では太陽光パネルをおすすめできないたった1つの理由

皆さんの家の電気代はいくらくらいでしょうか?夏は冷房、冬は暖房、その他生活に電気は欠かせません。家電が、省エネタイプになっているとは言え、電気代は気になるものです。少しでも安くしたいところです。

一時期、電力不足を補うという目的もあり、国の政策で、電気の買取が強化された時期がありました。その時に、一気に広がったのが、太陽光パネルですね。

建売で購入した我が家にも太陽光パネルを設置予定でした。しかし考えた結果、屋根への設置はやめることにしました。その理由とは、パネルの重さです。

私自身が検討した経過も含めて、詳細に振り返って行きます。検討されている方は参考にしてください。

太陽光パネル設置のメリット

  • 電気代が減る
  • 売電で収入になる
  • 停電した際にも電気が付く
  • パネル設置面は断熱効果がある(パネルがカバーになるため)
  • 屋根のパネル設置面は劣化が少ない(パネルがカバーになるため)

自然エネルギーを活用することは国が勧めていることからも分かるように、大切なことです。電気代などのメリットはすぐに思いつきますが、それ以外にもあります。パネル設置面はパネルでカバーされていますので、直射日光を浴びません。その分、断熱効果もあり、劣化によるメンテナンスも大幅に少なくなります。

 

太陽光パネル設置のデメリット

  • 工事費用が高い
  • 工事で雨漏りの原因となりうる
  •  発電効果は下がる
  • 処分する際に費用が掛かる
  • 重い

 まず、工事費用、パネル自体の費用が掛かります。実際の金額は、設置面積やパネルの種類によってもかなり変わります。工事業者によっては、施工不良をおこし、後々雨漏りなどの原因になる可能性があります。すぐに分かればいいのですが、数年後気づいて、問題になると厄介ですので、業者選びはかなり慎重に行ってください。また、当然発電効果は時間の経過とおもに下がってきます。昔は年に1%下がると言われていましたが、最近のものは性能も上がっていますので落ち幅はこれ以下です。ただ、永久に使えるわけではありませんので、処分を考えるときが来るかもしれません。処分には、また、かなりの費用がかかってしまいます。

最初に書きましたが、私が最も心配して、結果、設置をやめた理由は、パネル自体の重さです。一般的な自宅でパネルを取り付けた場合の重量は300kg程度にはなるでしょう。建築の世界では屋根は、できるだけ軽い素材を使う傾向にあります。屋根が重いと地震の際に揺れが大きくなり、建物自体への影響も大きくなります。家の耐震性はよく語られますが、その割には、後で、重いものを屋根に付けるという、真逆の事をしているのです。

これらの危険性を最小限にして、発電するには、屋根以外の場所に太陽光パネルを設置する事です。

例えば、庭、カーポートなど探してみれば設置できる場所はそれなりにあるものです。建物への影響がなければ今すぐにでも検討してみる価値はあると思いますよ。屋根以外への設置を最初から想定したサイトもあるようですので、次の家族会議の議題にしてください。

 

 

パネルの重さは本当に危険なのか

もちろん絶対に危険ではありません。例えば、大手ハウスメーカー施工の家などは最初から太陽光パネルがプランに組み込まれていたりします。つまり、パネルを設置するという前提で、設計をしているのです。もちろん、構造計算をする際にパネルの重さも計算に入っていますので何の危険もありません。

後で付ける場合も、構造計算上、問題なければ、危険はまず無いでしょう。気をつけていただきたいのは、太陽光パネルの販売業者は、「どこもつけているから問題ありません」と無責任なことを簡単に言います。この言葉を鵜呑みにせずに少しでも不安があれば、建築した会社に設計上、太陽光パネルを乗せても大丈夫か確認してみることをオススメします。特に建売の場合は、構造計算上パネル重量は加味していないケースがほとんどだと思います。

 

まとめ

いかがでしょうか。少しまとめますと、価格に関してはパネル本体、工事、将来の処分の費用が掛かります。その分、発電による電気代の削減、売電によるプラスがありますので、差し引きでどちらがお得かシュミレーションしてみてください。

 

構造上で言えば、心配なのは屋根に重いものを乗せる事ですね。誤解が無いように最後に付け加えますが、パネルの重さが原因で災害の時に被害が大きくなったという公的なデータはないと思います。私個人の勝手な心配によるものですのでこの点は念のため。

自宅で発電するという憧れはありますが、一歩立ち止まって、メリットデメリットを考えて良い選択をしてください。私自身が検討した過程が参考になれば幸いです。

 

 

 

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