建売住宅の構造を知る

戸建て住宅には構造に違いがあります。

構造の種類とその特徴を整理したいと思います。

建売住宅を検討している方の参考になれば嬉しいですね。

戸建て住宅の構造

木造軸組工法(在来工法)

どのような特徴があるか

木造軸組工法は昔から取り入れられているもので、在来工法とも呼ばれます。

多くの戸建はこの工法で建てられています。

柱と梁で建物の耐力を保ちます。さらに強度を上げるために、

筋交いを入れます。

メリット

他の工法と比べて安い場合が多いです。

この工法だから安いというより、後述する

2×4などの工法を採用している企業に比べて

昔からある工法ですので、中小の企業が参入でき、

比較的安い価格設定ができるというのが正しい表現かと思います。

また、将来リフォームをする際に自由度が高いことも

うれしい特徴ですね。これも比較になりますが、

ツーバイフォー工法は壁で耐力を保ちますので、基本的にその壁は

リフォームできない事になります。

デメリット

現場の職人に頼る割合が大きくなります。

近年は職人が不足していると常に言われています。

現場によっては、経験不足の職人関わってしまうケースが

ありそうですね。

耐震性に関しては、ツーバイフォーと比べると劣る事になります。

工法として耐震性が低いのではなく、あくまでも比較の問題です。

ちなみに我が家(建売)も木造軸組工法です。何回か地震もありましたが

全く問題はありませんでした。(震度4程度でした)

ツーバイフォー工法

 柱と梁でを組み合わせて作る木造軸組工法に対して、

ツーバイフォーは角材と合板を接合して、それを

壁、床、天井のパーツとします。そして、それを箱の形に組み立てていく

工法です。

メリット

壁の面で家の重さを支えるため、耐震性が高いと言われています。

また、工場で枠組みを作っていく場合も多く、木造軸組工法と比べて

工期が短いという特徴もあります。

現場で職人が関わる割合も小さく、職人の経験に左右されにくいという

特徴もあります。

デメリット

壁の面が家を支えているため、壁を抜いて、加工を加えるなどの

リフォームはしづらい事になります。

一般的に木造軸組工法より価格は高くなります。

鉄骨組工法

木を使って組み上げていくのではなく、鉄骨を使って家を組み上げる工法です。

さらに鉄骨ラーメン構造と鉄骨軸組工法に分類されます。

鉄骨ラーメン構造

梁と柱が交差する部分が完全に固定されているため、筋交いなしで十分な強度を実現できます。

筋交いがない分、開口を大きく取ることができます。

鉄骨軸組工法

木造軸組工法の素材を鉄骨でまかなっているというイメージです。

メリットとデメリット

鉄骨造のメリットは品質が均一に保てるという点です。

木は生きているものを、切って使用しますので、品質にやや、バラつきがあります。

人工的に機械で作った鉄骨はバラつきもなく、安定しているのです。

また、木のように細かく削るなどの作業も不要のため、規格通り組み上げればよく、

結果、工期も短くなります。

耐震性にも優れている工法と言えます。

デメリットは、リフォームの自由度が小さくなること、また価格的には高くなります。

鉄筋コンクリート造

マンションをイメージしてください。

鉄骨の回りにコンクリートを固めて作った構造です。

メリット

大規模なマンションにも採用されるほどの工法ですので、建物の強度、耐震性に優れています。

また、火にも強く、防音性も高いという特徴を持っています。

デメリット

まず、価格は高くなります。

やや、感覚的な部分で言うと、入った瞬間冷たく感じます。

(これはあくまでも木造との比較になりますので、好みの問題です)

どの工法が良いのか

優劣は無いと考えてください。それぞれ見てきたように、メリット、デメリットがあります。

何を重視するかで判断してください。例えば、耐震性を重視するのか、先々リフォームしやすい

という点を重視するのか、また、予算の問題もあると思います。

その工法の定義に従って、きっちり建てられていれば、優劣は無いと言えるでしょう。

いかがでしょうか。全ては比較の問題ということになります。

ぜひよいマイホームが見つかることをお祈り致します。

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