建売住宅はなぜ評判が悪いのでしょうか?
前回下の3つの要因を挙げました。
- 後悔した人はネットでつい書き込みをしたくなる
- 大手住宅メーカーの注文住宅と比較して見劣りする
- 実際に建物に問題があった
詳しくはこちらをご確認ください。
問題は実際に欠陥があったと言う声ですね。
建売住宅に欠陥が多いのはなぜか?
実際には欠陥がない方が多いのですが、大手ハウスメーカーの注文住宅と比べると問題がある可能性は高いと思われます。
この大きな要因は次のところにあると思われます。
①工程管理の違い
私は仕事で大手ハウスメーカーの物件も建売業者の物件も関わった事が
ありますが、工程管理の厳しさが圧倒的に違います。
建売住宅も完成までに、きちんとチェックをしていくわけですが、
大手ハウスメーカーは独自で検査項目、タイミングを設定し、より細かく管理しているのです。
建売住宅の業者が悪いのではなく、大手がより厳しい自主管理をしているのです。
この点は誤解がないように。
②現場で職人の手による割合が多い
家を建築する際は、実際には現場で職人が関わり仕上げまでしていく事になります。
(もちろん、これは建売に限ったことではありません)
一方で、大手ハウスメーカーは、完成までの工程の中でその多くを、工場で作ります。(工法にもよりますが)
工場では職人の手で作るというより、機械を使って、工程管理をしますので、
品質は一定に保たれます。
建売住宅が大手ハウスメーカーの注文住宅と比べて品質のバラつきが多い事の
原因はここにもあります。
工程管理の差、現場での職人のが関わる多さが品質のバラつきの差の原因と
なっている可能性が高いのです。
特に近年はよく職人が足りないという声を聞きます。建築現場の数に対してそこで働く職人の数が少ないわけですが、昔のように職人を目指す人が少なくなってきているという事情もあるようです。
こうなると、経験の浅い職人が現場に出て、大切な大切な家の建築に関わるということになりますから、どこかに施工ミスがあっても不思議ではありません。
小さな施工ミスは後々、住む方にとっては大きな問題となってくるわけですね。
この積み重ねが欠陥住宅という評判になって返ってくるという訳です。
いかがでしょうか。建売自体が悪いのではなく、現場での作業に問題がある場合がある。というのが真実に近いのではないでしょうか。もちろん、これを管理するのが建売住宅を立てて販売しているメーカーですから、その責任は重大です。事前チェックはもちろんですが、購入したあとも、注意深く自宅を観察し、少しでも疑問点や問題点があれば、建築したメーカーに連絡して治してもらうようにしてください。
皆様がよいマイホームと出会われることをお祈りしています。